本部 森永 紗希子 (保育スーパーバイザー/2007年7月入社)

保育系短期大学卒業後、地元の認可保育園に勤務。結婚育児のために一旦退職するも9年後に再就職。 院内保育、病棟保育、介護職を経験。 施設型病後児保育まちかど保健室スタッフとして2007年にフローレンスに入社。
病児保育スーパーバイザー、研修育成担当を経て小規模保育事業部に異動。現在は保育スーパーバイザーとして保育スタッフ育成やおうち保育園運営サポートに従事。


保育士を続けるのに必要な条件、それは「給与」「人間関係」「働く環境」


私の仕事は、おうち保育園で働くスタッフのための「給与」「人間関係」「働く環境」の3条件を整え、日常の各園の課題解決をすることだと思っています。


まず、給与ですが「おうち保育園」は2015年から東京都の補助金がつくようになりました。以前は他社と比べて見落とりしていたかもしれませんが、今は処遇もずいぶん改善されました。


給与は気になる方は多いかもしれません、しかし仕事をする上でもっとも大切なのは「人間関係」だと思います。給料がよくても人間関係がよくなければ、保育士は長く続けられない。保育業界に長くいる私から見て、「保育士同士の良好な人間関係」はよりよい保育を実現するために欠かせないと思います。とくにおうち保育園は園長を含めて、保育スタッフ同士が密接にならざるを得ない環境です。そのため、スタッフ同士のコミュニケーションに本部も積極的に関わっていきます。


具体的には園長クラスにはマネージメントやファシリテーション向けの研修を受けてもらい、管理職としてどうあるべきかを学んでもらっています。おうち保育園では、互いの多様性を認めたり、入社したばかりのスタッフが先輩と対等に話せたりできるような環境づくりを心掛けています。


また働く環境については、施設に関するハード面から、休みやすい環境づくりなどのソフト面までの整備をするのも本部の大事な役割です。


保育スーパーバイザーの1日の流れ


各園からの質問に答えることから1日が始まります。園からは、「おもちゃ棚の修理をどうしたらよいか」「おんぶ紐やミルクに関して」など様々な要望や課題が寄せられます。基本はメールですが、チャットでも対応できるように準備しています。


各園からの連絡は園長から本部に寄せられますが、私が大切にしているのは「早めの対応」と「園長の先にいるスタッフの気持ちに思いを寄せて返事をする」ということです。まずスタッフを大切にする自分でいたいと思います。


また研修資料の作成、園訪問、アクシデントが起きた時の指導、計画の指導新園開設のための様々なアドバイス、チーム作り、園運営のサポート、研修講師など、保育スーパーバイザーの仕事は多岐にわたっています。


さらにおうち保育園だけでなくフローレンスの保育スタッフ全員が横断的意識を持てるようにするための全社共通の研修コンテンツ作成などもしています。


入社のきっかけと目指したいもの


ようやく整いつつあるおうち保育園ですが、ここに至るまで紆余曲折がありました。今から4年前、保育スタッフがたくさん辞めてしまうということがありました。理由は園での人間関係、そしてそれはフローレンスのビジョンが伝わっていないという問題を含んでいました。私がおうち保育園に関わるようになったのは、フローレンスの方向性をスタッフにきちんと伝え、離職の原因を解決していくためでした。


もともと前職も含めて20年以上、「保育業界の人間関係の改善」は私が解決したいと思うテーマでした。


たとえば、先輩の言うことは正しいという圧力、休みを取りにくい圧力など、仕事をやっていて感じる圧力はたくさんあります。こういった圧力は「多様性を認める」ことで少しずつ改善できると思っています。ある園の例ですが、ギターが得意なスタッフがいれば、ギターの演奏も保育活動の一部に取り入れてもらっています。フローレンス全体としても、多様性を大事に、また風通しのよい組織を目指しています。


私自身がいつも思うのは、「保育士は仕事だけでなく、自分自身の生活も楽しんでほしい」ということ。 保育士になる方はまじめな方が多く、いつのまにか母親と同じ気持ちになってしまい、あれもこれもしないと・・・と考えすぎてしまう方がいます。リラックスして仕事に取り組んでほしいポジティブでいてほしい。そのためには、仕事以外の遊びも教養にも目を向けてもらい、自分にたくさん養分を与えてほしいと思います。自分を豊かにする経験は必ずよりよい保育につながります。


これからは保護者にも寄り添ったことを手がけてみたいと思っています。保育士も保護者ももっと自己肯定感を高くもってほしい、親がハッピーだと子どももハッピーです。保育という枠にこだわらない活動が幸せな保育につながっていく・・・そう信じています。