園長 成川 宏子 (2010年12月入社)

短大卒業後、幼稚園で約20年勤務。 当初は保育スタッフとしておうち保育園に入社。その後、園長に就任し、3園の園長を経験する。
2017年度からはフローレンス初の0~5歳児が通う認可保育園「みんなのみらいをつくる保育園」の園長に就任予定。


おうち保育園に入ったきっかけを教えて下さい。


前職は幼稚園勤務でした。1クラス30名以上だったので、毎日、子どもと1対1の時間をもつことがすごく難しかったです。出席だけをとってきちんとお話をしないまま「ああ、あの子と話さないで1日が終わっちゃったなあ」と思い、寂しく感じることもありました。


大人しくてなんでもできる子の場合、じっくり関わることは少なくなり、自分は本当にその子のことをわかっているのかと思うこともありました。


たとえば、災害時にも、この状況だと安全にみんなで避難できるのだろうかと思い、心配にもなりました。万が一のときでも安心して保育ができるような環境で働きたいと思ったのが、少人数の保育園にが入社したきっかけの1つです。


複数の園での園長を経験されていますが、そこで得たものや印象に残っていることはなんですか。


園長になって最初の園の特徴は、男性、女性もいて、年齢や経験も様々で、多様性が現れていたチームだったと思います。保育観や経験が似ている方が共感しやすいというチームもあるのかもしれませんが、異なる立場のメンバーが集まることでお互いを尊重しあってより良い関係ができたように思います。メンバーそれぞれの得意分野が全然違っていたのですが、役割の振り分けがとてもうまくいってました。


次の園では、保育経験が長い人が多かったので、現場運営はできるだけ任せていました。 スタッフそれぞれが経験豊かなので、意見や考えのやり取りは多かったです。時にはスタッフ同士で意見のぶつかり合いが生じますが、やる気があるからこそのぶつかり合いなので、良い方向に持っていくのが園長の仕事だと思い、見守っていました。


おうち保育園は園の行事の自由度が高いです。おうち保育園らしさを出そうという意識のある中で、優先順位を常に考えていました。


それから、これまでなかった「主任」という立場をつくりました。


小さい園ながらも主任という役割ができることでより保育園らしい形になったと思います。主任には、相談事項や連絡などをすべて知らせていました。


私は1年で園を異動することが決まりましたが、主任がいたので後任については慌てず、安心して園を離れることができました。


スタッフとのコミュニケーションで意識していることはなんですか。


意見がまとまらない時や何か問題があった時は、個別に面談をしています。全員の場では言えないことを面談で知ったり、引き出すことができるからです。


何か問題があった場合、当事者だけの面談で済むかもしれませんが、私は全員と面談しています。 当事者はもちろん、直接関係ないメンバーでも1つ1つの問題を共有することで、課題が伝わる。全員と面談したことでメンバーそれぞれの持場を大切にするようになったと思います。


どういうふうに伝えれば理解してもらえるか、どういう行動をとればスタッフが変わるかいつも考えるように心がけています。


おうち保育園での働きがい、やりがいを教えてください。


自分たちでおうち保育園を作っている感じがとても大きく、やりがいがあります。 何でもできる環境なので毎年1から新しい気持ちでできる。こうでなければいけないというルールがなく、縛られないのもよいですね。


現在は、園長会の運営にも関わっています。園長会は園長研修とは別の機会で園長全員が自分たちがやりたいことを作っていく場です。そのお手伝いを運営委員として行っていますが、園長自身が園長会の運営をすることは良いことだと思っています。


自ら関わることでやる気が生まれているし、園長みんなの考え、アイデアを活かせる場が理想です。 園長も皆それぞれ悩んでいる。その悩みを共有できる場にしたいです。


小規模保育園は大規模保育園がただ小さくなったわけではないと思っています。 少人数の園児に丁寧な関わりができるという点で、新しい保育スタイルだと感じています。その意義を活かせるようにしたいです。


小規模なおうち保育園ならではの、子どもたちの発達にあわせてこんな活動をしたいというスタッフの思いを大事にしています。 スタッフ1人1人のアイデアや小さな思いでも実現できるようにして、毎日新しい考えが生まれる園にしたいと思っています。